お買い取り作戦発動中みたい

「カサカサ姉ちゃんに、可愛い妹がファンデーションを授けよう」「ははーっ。有難き幸せって、急に人の部屋を訪れ突然何よ?」

明日は早いから、早めの就寝をしようかと思ったところに、妹がドアを蹴破る勢いで乱入。

「欲しくない?」「ちゃんと説明しろ。そういう子に育てた覚えはありません」本当に意味が分かりません。何故、恵んでもらわにゃならんわけ。

「それがさー、間違いで買っちゃったんだよねぇ。使おうと説明読めば、カサカサさん用文字が。私違うし、姉ちゃんそうじゃん。だから、お買い取り願おうと思ってさ」

えっ、ちょ、待てよ。「くれるんじゃないのかよ!」「下の子にせびる気!?やだ、そういう人とは思わなかった・・・」うわぁ、面倒臭ぇ展開。

「傷ついたよ・・・許すから慰謝料で引き取りね!」これ以上面倒臭い事は嫌という一心で頷く自分は、本当に情け無く感じる。